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稲(米)は、苗の良し悪しでその品質の50%が決まる といわれている。 通常はビニールハウスで、湿度と温度が高い中、苗の 部分を伸ばす。総身さんは、自然条件のままのビニー ルトンネルで育だて、それも水はほとんど与えず、根が しっかり伸びた、強い苗を作る。
通常は15cm間隔で植えつける苗を、総身さんは30cm間隔が必要だという。 本来コシヒカリの苗は1本から20本近い稲が育つといわれている。 「稲のもつ力を十分出すためには、全ての稲の根元に自然の恵=肥えた土、猪苗代湖の水、会津の山々から吹いてくる風と太陽がいき渡ることが大切なんですよ」
総身さんの稲は、一株30〜40本の稲が育つ。稲ワラも太く、実る歩合=穂の中の米の歩合も増え収穫量も安定する。 台風でも倒れない稲。苗の強さの重要性を改めて感じる。 (通常の15cm間隔で植えた苗は、一株約18本)
有機肥を使用し、土がもつ地力(じぢから)をのばし土のうまみを整えても、その年の気候によって土の状態は変わる。雨が少ないと窒素成分が足りなくなる、逆に窒素が多すぎると米の味が落ちる。 また、稲穂が出る(幼穂)直前の状態かを穂を裂いて確かめる。米が一番旨くなるタイミングを見極め追肥し、穂がでた(出穂)後は、いっさい追肥はしない。 追肥し稲の重量を増す生産者もいるが、それだと米粒に窒素分が多くいき、味が落ちてしまう。自然の恵みと科学的数値のバランスを常に考え、米の旨味だけを追求する。
稲が色付き始め赤くなったら、モミ殻の固さなどから判断し刈り入れる。早く刈り入れると登熟が進んでいないので乳白粒の原因にもなる。またいつまでも刈り入らずおくと、米のツヤがなくなる。人の都合ではなく、稲の最もいい時が刈り入れ日だ。
穂の中の米の歩合は90%を保持 「農業をはじめて53年、しかし同じ年はない、朝昼晩と稲の顔は変わるから大変なんだぁ」毎年が初心、研究心を怠ってはダメ!と今も大学の先生などと共に試行錯誤を繰り返す。
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